岡山県倉敷市にある「おおしも内科」は、内科一般、消化器内科を中心に診療する内科医院。当院は消化器内視鏡精密検査認定施設です。


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お知らせ

睡眠時無呼吸症候群の検査、治療を行っております。

睡眠時無呼吸症候群 Sleep Apnea Syndrome (SAS) について

■定義:睡眠中に呼吸がとまり、それによって日常生活に様々な障害を引き起こす疾患。
日中の過度の眠気もしくは睡眠時無呼吸に起因する症候のいくつかを伴い、「無呼吸・低呼吸指数」(apnea hypopnea index; AHI※) が5以上
※AHI:睡眠1時間あたりの無呼吸と低呼吸の合計回数
重症度分類:軽症; AHIが5以上15未満、中等症;15以上30未満、重 症; 30以上
■頻度:30歳から60歳の男性の4%、女性の2%。日本では無症状約400万人有症状患者。
■分類:①閉塞性睡眠時無呼吸症候群:睡眠時に上気道(特に咽頭部)が閉塞し、努力呼吸はあるが、無呼吸となる。臨床面で問題になるのはほとんどがこのタイプ ②中枢性睡眠時無呼吸症候群:脳疾患患者や心不全患者で呼吸中枢の機能異常により、呼吸筋への刺激が消失し無呼吸となる。努力呼吸はない。
■原因:肥満、小顎症、扁桃肥大、アデノイド
■病態:繰り返される無呼吸、繰り返される低酸素血症→交感神経亢進、組織の酸化ストレス、全身の炎症→インスリン抵抗性、高血圧、糖尿病→血管内皮障害、心血管障害
■症状・急性期のリスク:いびき(無呼吸の間はいびきがとまり、その後あえぐような激しい呼吸や大きないびきで呼吸が再開するのが特徴)、日中の眠気、頻回の中途覚醒、夜間頻尿、起床時の頭痛、熟眠感の欠如、倦怠感、集中力・記憶力の低下、生産性低下、労働災害、交通事故。SASの眠気は運転能力を低下させ、交通事故を引き起こす。SASの重症度が増すにつれて発生率が増加し、重症SASは健常人の約7倍の発生率。
■慢性期のリスク:高血圧、糖尿病、心不全、心筋梗塞、脳梗塞、認知症、夜間突然死(致死性不整脈)。SASの約50%は高血圧を合併し、高血圧症例の約30%は治療の必要なSASを合併する。重症高血圧の80%に合併。耐糖能障害を約50%に合併し、糖尿病の30-40%は治療の必要なSASを合併。脳梗塞は健常人の3.3倍、夜間突然死は健常人の2.61倍のリスク。
■予後:AHIが20を超える群では有意に生存率が低く、8年後の生存率は63%にまで低下

 

■診断:睡眠時に無呼吸を指摘された場合、日中の眠気や起床時の頭痛などSAS症状がある場合、早朝高血圧、治療抵抗性高血圧などがあればSASを疑い、簡易検査を自宅で行う。簡易検査は一晩を通じて呼吸の状態や血中の酸素状態などを測定し、睡眠呼吸障害(AHI)を評価する。この簡易検査でAHIが40以上であるとCPAP療法が保険適応となる。
AHIが40未満である場合には1泊2日の入院で行う終夜睡眠ポリグラフ検査を行う。
終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)は脳波、筋電図、心電図、動脈血酸素飽和度などを同時記録し、睡眠中の睡眠の深さ・分断の有無、呼吸状態、酸素状態などを評価する検査でAHIが20以上であればCPAP療法の保険適応となる。
■治療
①持続陽圧呼吸療法( CPAP: Continuous Positive Airway Pressure)
鼻マスクを着けて上気道に常に陽圧を加え、上気道の閉塞を防ぐ方法。世界的にも安全性が高く評価されており、SAS治療法として広く普及。健康保険でCPAP治療を行うには、毎月1回の外来受診が必要で、3割負担の方の場合、負担額は毎月5,000円前後。現在、国内に約40数万人、年に3-4万人増加。

未治療(閉塞状態)
CPAP治療
 

CPAP療法で大半の患者に降圧効果が見られ、OSASの高血圧新規発症も抑制される。
CPAP群治療群は重症OSAS群に比べて心血管イベントともに改善。

ただし、眠気の乏しいOSA患者はアドヒアランスが悪く、CPAPによる降圧効果や心血管イベント抑制効果が少ない。
②口腔内装置(マウスピース)
下あごを前方に突き出させるように工夫したマウスピースを装着して寝ると気道が広がり、いびきや無呼吸が消失。
③外科的手術
口蓋垂軟口蓋咽頭形成術、
上顎骨下顎骨切離・前方移動法
④生活習慣の改善:減量・禁酒・禁煙・横向きに寝る
⑤新規治療法:上気道刺激(植え込み型)
舌下神経に刺激用電極を留置し、外肋間筋と内肋間筋の間に換気努力を検出する圧センサーを置き、鎖骨下に植え込んだ神経刺激装置に接続。
換気が十分でないと感知すると舌下神経を刺激し、舌を突出させ上気道を広げる。

 


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